2018年3月6日火曜日

記憶のかなた


ファームさん(夫)は時折、
気配を消すように
ふぅ…と、深い場所にもぐりこむように
目を閉じることがあります。

何かに似てな…と、
ずっと思っていたのですが、
今日閃きました。

その昔、愛ちゃんという犬を飼っていました。
愛ちゃんは、人間の気持ちのよく分かる
当たり犬でした。
家族みんなから愛されていた愛ちゃん。
私は、かわいがってあげようと
むりやり膝の上にのせたりしていました。
愛ちゃんだって生きものです。
膝にのりたくない時もあります。
でも、力関係で上位の私は、そんな事は
おかまいなく、無理矢理愛ちゃんを膝の上にのせ、
頭をなでたりします。
最初は抵抗する愛ちゃんも、次第に諦め
ふぅ…と、深い場所にもぐりこむように
目を閉じていました。

愛ちゃんの遺志は、どこかつながっています。



つがね食堂   ママン