2014年9月4日木曜日

昔々のお話




母方のおじいちゃんと、おばあちゃんは
瀬戸内海に浮かぶ小島に住み
みかんやお花を育てて生活する農夫婦でした。

小さなころは、みかん畑に行きお手伝いもしました。
そのころは車なんてなく、しょいこ(背中に背負うかご)を
背負い、家から30分以上の道のりをテクテク歩きました。
島の道は坂道だらけ。みかん畑は山の上。
足の悪いおじいちゃんは、重いみかんを背負って
くる日もおばあちゃんと一緒に働いていました。
おじいちゃんとおばあちゃんが、みかんやお花を売って
百円、二百円と稼いだお金で
バカな私は、自転車やピアノをおねだりし
買ってもらっていました。

子や孫に与えることを楽しみに、つましく暮らしていた
おじいちゃんとおばあちゃん。

数百円のトマトを売るようになってから
そんなおじいちゃんたちの暮らしを思い出します。
思い出したら涙が出ます。
ありがとうの涙が出ます。



つがね食堂   ママン