2014年7月28日月曜日

富士日記・その2



何回も同じ本を読み
読む度に発見がある!なんてことを言っているひとを
ほんとかよ?と思って来たのですが
富士日記を毎年読むようになってから
ほんとうかも
と思うようになりました。

毎年夏に読む富士日記。
去年の心に残ったところ。

飼い犬のポコが亡くなり、庭に穴をほり埋めた。
早く腐るように、犬をくるんでいたタオルを取り
土をかぶせ足で踏みしめた。

家族が知る友人が亡くなった。
泰淳さん(夫)・百合子さん・花ちゃん(娘)
それぞれが、家の中のそれぞれの場所で泣いた。

百合子さんの目は見ているのだな。
死ぬということを。
目をそむけず、なかったことにせず
わかったようなことを言わず
吐くほど泣いて、ちゃんと向かい合って来たひとなのだな。
そんなことを思いました。



つがね食堂   ママン