2014年1月10日金曜日

アキ・カウリスマキ

冬のトマト畑(津金ファーム)
 
 お正月、久しぶりにカウリスマキの映画を観た。

「真夜中の虹」、「浮き雲」。 

20代の若いころから好きで観ていたが、

数十年ぶりに観てみるとおどろいた。
その映画の奥にあるものに。


若いころは、ブツギリのように見えるその展開と
全編に流れるトーンのようなものがカウリスマキの特徴で、
面白いと思ってた。それは今も変わらなかった。


でも。あのブツギリのように見える展開、
セリフ、俳優たちの動きに、あれだけの奥行きを感じるなんて。
なんの説明も、セリフもなくとも、ワンシーンでパンと伝わるなんて。
すごい監督だ。


年をとってもいい事なんてないと思ってた。
でも、カウリスマキが分かるようになるなんて。
いい事がひとつあった。 
 
 
つがね食堂 ママン