2014年1月31日金曜日

高根の湯

極楽温泉

なぜ私たちはのら後
ドロドロのグズグズになるのでしょうか。

おじいちゃん、おばあちゃんたちは
のら後いつも颯爽とさわやかなのに、なぜ。

異臭をぷんぷん放ち、自分にうんざりしながら
津金ファーム近くの高根の湯に行きます。

入口前で、はたける汚れはハタキ落とし
異臭に気づかれぬよう、わきをしめ、身をちぢめ
「汚くてごめんなさい」と小さくつぶやき入ります。

高根の湯からは富士山が見えます。
一日の仕事を終え
温泉につかり富士を見る。

あ~極楽、極楽。



つがね食堂 ママン

2014年1月30日木曜日

秘伝豆


うわさの秘伝豆

山形県の青い豆。
茹でて、だし醤油に漬け込んで食べると
豆の味が深くすごく美味しいとMちゃんが言う。

入院中の談話室にて。

食事制限のあるMちゃんの前で
食べものの話しはよそう…よそう…と思うのに
気づくと半分以上は食べもの話し。

他、昔の笑い話、今の笑い話、家族の笑い話、
NHK連続テレビ小説について、など。

連ドラはすごい。ある種のツールになりうる。
コミュニケーションツールである。
今日見た感想。どうなるかの予想。

あれはどうよ?
ダメだよ行っちゃあ。
でもさ、大丈夫なんじゃない!

それぞれ自分のポジションから感情移入して
ワイワイ話せるツール。

気づくと面会終了のアナウンス。
もう帰ってちょうだいと。
もう少し話していたいのにな~
大笑いなのにな~

この愉しい時間が
彼女の命のひとつとなりますように。
と、そう願い。



つがね食堂 ママン




2014年1月29日水曜日

基地周辺

基地Cafe

津金ファームは畑の他に、基地があります。
基地は、芽が出た小さな苗を管理したり
出荷の準備をしたり、農機具をおいたり
そんな場所です。

基地のお隣には、Iさんの畑があります。
Iさんの本業はバスの運転手さんです。
Iさんは何でもできます。
津金ファームの農機具からトラクターから
何でも修理してくれます。
廃材で機械を作ったりもします。
スーパーなひとです。

丘の上にある基地周辺は見晴らしがよいです。
ここで珈琲なんかいただくと最高に美味しいです。



つがね食堂 ママン

2014年1月28日火曜日

昔々


働くおんな

夫は、農業とはまるで別の業界から
ある日東京を出て山梨に行きました。

私の頭はワンワンとなり
あんな事も、こんな事も経て
私の頭はボーッとなりました。

ボーッとなった頭は
今は津金の野菜のことを考える頭となりました。



つがね食堂 ママン

2014年1月27日月曜日

なすぶっかけ

麦茶とご一緒に
 
干したなすびは、揚げても煮ても美味しいのです。
干し時間は一夜干し程度が美味しいように思いますが
好みかもしれません。

大ヒットは、なすぶっかけ。
 うどんを茹で冷やし
その上に素揚げ干しなすびと千切り青しそをぶっかけ
冷たいつゆをぶっかける。

つがね食堂夏メニューのイチオシです。 

  
 
 つがね食堂 ママン 

2014年1月26日日曜日

干しなすび

野菜かご

築地で野菜かごに会ってから、干し野菜好きになりました。
干し野菜好きのひとは案外多いのではないかと思います。

よく考えると、切干大根なんかずっと昔から干し野菜で、
放置白菜なんかもりっぱな干し野菜で。

で、津金ファームのなすびも干してみました。

あくが強いかな~どうかな~と心配しましたが
どっこい美味しかったのです。



つがね食堂  ママン

2014年1月25日土曜日

エッグ・プラント

従順


なすのことを英語ではそう言うそうです。
エッグです。かわいいです。

トマトが主力の津金ファームですが、昨年は少し他の作物にも挑戦しました。

そこで優秀な働きをみせてくれたのが、なすたちでした。

手のかかりっぱなしの女王ボニータに比べ
ほっといても大丈夫だよ!と言わんばかりに
次から次へとつやつやの実をつけてくれました。

リトルフィンガー・ローザビアンコ・ブラックビューティー。
変わりだね3種。
本当にかわいいエッグたちでした。




つがね食堂 ママン

2014年1月24日金曜日

農家のくらし

働くおとこ

農業だけで食べて行くのは大変です。
 
もちろん、ちゃんと食べていける農家の方もいらっしゃると思います。
津金ファームはまだです。だから、出稼ぎやバイトもしています。

陽の出から日暮れまでせっせと働いても食べて行けないのは、
おかしいな~どうしてかな~と思います。
政治が悪いのでしょうか?
日本の仕組みがおかしいのでしょうか?

分かりませんが、それでもやっぱりせっせと働くのです。
選挙に行って、せっせと働くのです。

さてこれから、どうやって食べて行くか。
必要なお金を計算して、人生の設計を立てよう!
と、話し合いました。

ふと。
 50代の夫婦がいまさらに人生設計を…
と、考えたら可笑しくて、ふたりで大笑いしました。




つがね食堂  ママン



2014年1月23日木曜日

農家の日々

津金シャドウ

夏は陽が長いです。
農家の1日も長いです。
陽が昇り、陽が暮れるまで働き続けます。

秋にむかい、次第に陽が短くなり
冬がやって来て畑は休みに入ります。

冬を越すと、うずうずと春が来て
またのらが始まります。

この、季節の動きに合わせた暮らしは、
本当によくできていると思います。
感心します。




 つがね食堂  ママン

2014年1月22日水曜日

のら弁

軽トラテーブルランチ

ふたりで畑にでる時は、お弁当を持って行きます。

メニューは、カレー・三色丼・ナポリタン・焼きそばなど。
南清里の道の駅に行き、端の端に軽トラを停めます。
軽トラの荷台ボタンをはずし、軽トラテーブルを作ります。
そのテーブルの上で、のらめしです。

昨年の夏は40度越えの暑さの中の、のら仕事。
さすがに食欲が落ちた時に考えた、冷やし中華のら弁。
めんも具もつゆも、カッチンカッチンに凍らせて持って行きます。
お昼に食べごろになります。

冷やむぎ・そうめんバージョンも作りました。美味しかったです。

たまに通りかかる観光客のひとたちは、
私たちとなるべく目を合わさないよう、
見ないように、見ないように通り過ぎて行きます。


つがね食堂 ママン

2014年1月21日火曜日

シンプルライフ

おにぎり(鮭・たらこ)

お正月に観た、カウリスマキの「浮き雲」という映画。

失業し、やっと仕事にありつけた夫が意気揚々と初出勤。
しかし、健康診断で問題が見つかり、あっさりクビになって帰ってくる。
そして、その事を妻に告げると、パタンと倒れる。

見てる私は、えー!えーとびっくりしてしまう。
棒みたいに、ためらいもなくパタンと倒れる。

なんか、それでいいような気さえしてくる。
よけいな説明やセリフや抑揚なんかいらないんだよと思う。

これから先の我が人生も、ハッ!、パン、えっ!、パタン。
みたいな感じでいいように思う。

つがね食堂 ママン


2014年1月20日月曜日

バジルトマト


道の駅では、バジルが大盛一袋100円!!なんてことがあります。
Waーwo!
そこで、トマトベースに入れてみました。

ボニータの赤とバジルの緑が何ともきれいでしたが、
出来上がりはくすんだ色になり(あたりまえですね)
味は「ふ~ん…」という具合でした。
昨年の夏の思い出です。

今年の夏は、バジル単品でジェノベーゼなど作ってみようかと思います。
いろいろ入れないで、バジルとオリーブオイルだけでバジルペーストを作って!
などのリクエストもありました。

今年の夏は、津金ファームでもバジルが育つといいですね。

つがね食堂 ママン

2014年1月19日日曜日

ホール係より


今日はママンはお休みです。
代わって、私ホール係がみなさまに
ママンお気に入りの一曲をお届けいたします。


では、みなさまも良い休日を!

つがね食堂 ホール係

2014年1月18日土曜日

じっくり焼き

じっくり焼きエリンギ

大好きなエゾアムプリンのホームページを見ていると、
椎茸をじっくり焼くと、ものすごく美味しいとありました。

その写真は実に美味しそうで、早速エリンギをじっくり焼いてみました。
オリーブオイルをフライパンにひき、超弱火で30分以上。
美味しい!!本当に美味しい。
味付けは、塩とコショウのみ。

これはもうオススメです。

つがね食堂 ママン

2014年1月17日金曜日

誠意というもの

上津金集落一望
 

津金ファームのある上津金の集落は、やはり高齢化です。

80代や90代のおじいちゃん、おばあちゃんが、
しかし現役でのらに出ています。

だから、50代の夫はまだ年若く、
「野菜のお兄ちゃん」などと呼ばれています。


集落の人たちは、正体の分からないような我々に
深い詮索もせず、よくしてくれます。

東京に仕事を持ち、週末手伝いに来る私に、
「奥さんも大変だ!がんばるジャン!」
「どうだね、農業は。つらいかね、楽しいかね。
やっぱり会社の仕事がいいかね。
ずっと農業しかしたことないから分からねーども、
農業もいいずらよ」
「どうだね。こっちに来るかね」
などと声をかけてくれる。
しみじみとうれしい。

野菜のお兄ちゃんは、おばあちゃんたちから、
ヤクルトもらったり。お赤飯もらったり、
トウモロコシの茹でたのもらったり。
「野菜のお兄ちゃんは、研究熱心ずらよ!!」
などと言ってもらったりしている。


「おらおら~誠意を見せてもらおうか」
と、絡むチンピラがいたら教えてやりたい!
 
「誠意というものはね !!
まごころというものはね !!
こういうことなんじゃないかな !!」
と。 
 
つがね食堂 ママン 

2014年1月16日木曜日

トマトベース

トマトベース

 
虫くいボニータは、虫くい部分を取り除き、トマトベースになります。


オリーブオイルをあたため、にんにくスライスを入れ
少し香りが立ったところで、カットボニータ投入。
しばし煮込みます。
少し冷ましてからミキサーにかけ、皮や種をざるで濾します。
ボニータの皮はややかためです。


ざるで濾したボニータ液を、
半量になるくらい弱火でグツグツ煮込みます。
途中、塩をお好みで入れます。


まぁ…トマトソースです。
 

 ハネダシボニータソースは濃厚なソースで、
いろんな料理に使えます。


味のベースになって欲しいと願い、
あえて「トマトベース」と呼んでいます。
 
 
つがね食堂 ママン 

2014年1月15日水曜日

虫くいボニータ


モヒカンボニータ

津金ファームでは、農薬や化学肥料を使わずに野菜を育てています。
なので、虫に狙われます。
アブラムシや、蛾の幼虫はボニータが大好きなようです。

「あっ!顔みたい。かわい~」なんて言っていられません(言ってますが)。

虫くいは売り物になりません。でも、虫くいを全て捨てるなんてできません。
虫くいボニータも美味しく変身するのです。

つがね食堂 ママン

2014年1月13日月曜日

津金ファーム

つがね食堂ホール係でもある
 
 津金ファームの主力はボニータという中玉のトマトです。

南米の悪女のような名前のボニータは、
あまりなじみがない品種かもしれません。

果肉は少しねっとりとして、深い味のトマトです。
生でも美味しいですが、
加熱するとより美味しさを発揮してくれます。
天ぷらなども美味しいのです。
 
つがね食堂 ママン
 

2014年1月12日日曜日

Yさん

 
津金の光さす(右:Yさん)
 
年若い友人のYさん。先日彼女と話していると、
確かではないから…と、途中で話しをとめる。


確かじゃなくてもいいんだよ。
思った事は何でも言っていいんだよ、
と私が言う。


「いえ、ダメなんです。
若いころならそれが許されたとしても、
今はもうだめなんです。
ずっとそうしていてはダメなんです」と。


びっくりした。
彼女の若さでそれがもう分かっているなんて。
それをもう、そうしているなんて。


私は40歳をずいぶん過ぎて初めて、
分かったような事をいう大人のみすぼらしさに気づいたが
彼女はもう知っているんだ。
すごいことだと思った。


私もそうしよう。
ちゃんと確かめてから話す。
口をつつしもう。知ったふりはやめよう。
きっぱり分からないと言おう。
ホラをふくのは夫の前だけにしよう。 
 
つがね食堂 ママン

2014年1月11日土曜日

クレソンソテー

 
クレソン鶏ハム(スパークリングと相性よし)
 山梨県には沢山の道の駅があります。そこの野菜は、本当に美味しいです。
そして、新鮮な上に申し訳ないくらいに安いのです。


都内では、クレソンをソテーになんて考えられませんでしたが、

ここではそれができるのです。ミラクルです。

オリーブオイルでクレソンを炒め、少しの塩だけで本当に美味しい。
新鮮が主役の味。まっすぐな味。


クレソンやルコラを塩だけで炒めて鶏ハムと一緒に食べる…珠玉です。


つがね食堂 ママン


津金りんご

 
 
津金は、りんごの産地でもあります。
りんごの実がやや色づいた頃のりんごの木はすごくいい感じです。
私は好きです。

りんごと豚肉は、相性がいい気がします。

豚肉の塊に塩をすりこみ数日ねかせた塩豚と、
甘酸っぱい津金りんごを一緒に炒めると美味しいです。
黒コショウを挽いてかけるとなお美味しいです。 
 
 
つがね食堂 ママン 

2014年1月10日金曜日

アキ・カウリスマキ

冬のトマト畑(津金ファーム)
 
 お正月、久しぶりにカウリスマキの映画を観た。

「真夜中の虹」、「浮き雲」。 

20代の若いころから好きで観ていたが、

数十年ぶりに観てみるとおどろいた。
その映画の奥にあるものに。


若いころは、ブツギリのように見えるその展開と
全編に流れるトーンのようなものがカウリスマキの特徴で、
面白いと思ってた。それは今も変わらなかった。


でも。あのブツギリのように見える展開、
セリフ、俳優たちの動きに、あれだけの奥行きを感じるなんて。
なんの説明も、セリフもなくとも、ワンシーンでパンと伝わるなんて。
すごい監督だ。


年をとってもいい事なんてないと思ってた。
でも、カウリスマキが分かるようになるなんて。
いい事がひとつあった。 
 
 
つがね食堂 ママン 

2014年1月9日木曜日

今年の目標

 
昨年学んだこと。
「なめたらいかんぜよ」

昨年の失敗の原因は、甘くみていた事から起こった。
いつも真剣勝負ができない年頃になったけれど
でも、なめたらいかん。なめたら必ずや失敗する。


その教訓を元に、今年はつつしもう。
今年2回ひいたおみくじは小吉と末吉。
私にふさわしい。 
 
つがね食堂 ママン 

2014年1月7日火曜日

エピソード

コンテナかぼちゃ(津金ファーム) 
  そのⅠ
  私はかぼちゃが大好きだった。
大学生になり一人暮らしを始め自炊した。
かぼちゃの煮つけをこれでもかと作って食べた。
かぼちゃが嫌いになった。
   
そのⅡ

 母は、かぼちゃのスープを作るのも
食べるのも大好きだった。
いとこの子に、来る日も来る日も
かぼちゃスープをふるまった。
いとこの子は、かぼちゃスープが嫌いになった。

 
 
つがね食堂 ママン 

2014年1月6日月曜日

SOUP


バターナッツスープ


バターナッツは最近、都内のスーパーでもみかけるように
なったものの、あまりなじみのないかぼちゃかもしれません。

ひょうたんのような形で、上の細い部分には種がなく、
下のまあるいところに種がある。

皮をむき、種を取り、茹でてミキサーにかけ、
牛乳でのばし、塩で味をととのえる。
それだけで美味しいスープになります。


つがね食堂  ママン

2014年1月4日土曜日

かぼちゃの思い出

左:バターナッツ、右:赤皮カボチャ


津金ファームでは昨年夏、初めてかぼちゃを育てました。
バターナッツなどの変り種を5種類ばかり。
夏に採れ、冬までおかれたかぼちゃは、いまが食べごろです。
食べごろになったかぼちゃはスープに最適です。おいしいです。

かぼちゃのスープと言えば思い出す出来事があります。

もう随分昔、当時藤沢に住む友人夫婦と湯河原へ出かけました。
温泉や美味しい魚、湯河原らしい思い出を飛び越えて残る思い出。
それは、K子ちゃんの“ここいいかも‥”の一言で入ってしまった、かぼちゃ模様の喫茶店。
店主は、草間弥生(かぼちゃのモチーフで有名な芸術家)好きのじいさん。
かぼちゃの帽子をかぶり、かぼちゃのポシェットをぶらさげたじいさん。
そこで飲んだかぼちゃスープは、派手なマグカックに入り、生クリームのかかった濃厚な味でした。

かぼちゃスープを作る時、全身かぼちゃな店主と、唖然としながら店を後にしたあの日を
いまも思い出します。




つがね食堂  ママン

2014年1月3日金曜日

ようこそ、つがね食堂へ


津金ファームで採れたトマト(ボニータ)
 

こんにちは。
はじめまして。わたくし、つがね食堂のママンです。
夫が山梨県津金の土地を借り、農業を始めて2年。
夫の作る野菜を、ここ、つがね食堂にて
みなさまにお伝えしていけたらと思います。

夫の農場、津金ファームは山梨県北杜市の津金という地域にあります。
縁あって、津金という地域と出会い
津金に暮らす方々にとてもよくしていただいています。

“我々が、津金という地名を名乗るのは、生意気ではない
だろうか‥”と、くるくると悩んだ末に、でもやっぱり‥
津金が好きで‥好きだから‥この地名を使いたい‥という
思いに行き着き、生意気ながら
「津金ファーム」、「つがね食堂」
を名乗らせていただくことにしました。

津金ファームのホームページはこれからです。
先に、つがね食堂のブログができてしまいました。

さぁ~つがね食堂開店です!オープン!



つがね食堂 ママン