2015年1月31日土曜日

本質



ひとの本質は、そうそう変わらない。
最近つくづく思うことです。

大学時代からの友C子もそのひとり。
若い頃から聡明で、勘がよく
自分をしっかりもっているけれど
それをひとに押し付けることはしない。

彼女のお父さんが亡くなった時
私には涙を見せることなく
淡々と、気丈にふるまっていたけれど
お父さんが溺愛していた犬が
後を追うように逝った時はじめて
「チロが死んだ…」と
電話口でせきを切ったように泣きました。
それがC子というひと。
あれから30年近く経った今も変わらない。

年をとると何かにつけ、われ先になりがちだけれど
彼女にはそれがない。
自分を犠牲にするでもなく、押しころすでもなく。
相手にそっとよりそう。

そんな友をみていると
「豊か」ということについて思いを馳せます。
彼女は私に、豊かに生きるということについての
ひとつの形をみせてくれます。

そんな友は今、糠漬け教室にいっていると
楽しそうに報告してくれます。



つがね食堂   ママン