おこりんぼボニータ |
つがね食堂夜営業を終え帰宅したある晩のこと。
小さな椅子にこしかけ、
ソファに座るファームさんに今日あったことを話しながら、
友人が送ってくれた珍味をむさぼり食べていると、
ファームさんは私をじっと見つめ、
鼻をヒクつかせながら
「何かに似てる…」(ファームさん)
と、いつものようにろくでもないことを言い始めます。
「ねずみ…?違うなぁ」(ファームさん)
言わなきゃいいのに言ってしまうひとこと。
「ハクビシン?」(私)
「それだぁ~!」(ファームさん)
うれし涙をながさんばかりに嬉しそうにひざを打つファームさん。
ハクビシンは、今が食べ頃のとうもろこしを
むさぼり食い尽くし、津金の人たちから嫌われています。
大事なとうもろこしを食い尽くされた
津金ワイルドファームのHさんは人生の中で
ものすごく悲しい出来事のひとつだったと言います。
ハクビシンの食欲は脅威です。
そんなハクビシンの食欲に、私は似ているという訳です。
つがね食堂 ママン