下諏訪から上田に向かう和田宿のトンネルを抜けると
そこは天国でした。
雨氷というのでしょうか。
木々が氷におおわれたクリスタルの光景は
昔見たロシアのクレーンアニメの世界を思い出すような。
まさに息をのむような、静謐な世界に一瞬
「もしかして…私たち、知らないうちに死んでしまったのかな」(私)
「もしかして…私たち、知らないうちに死んでしまったのかな」(私)
「そうかもしれないね」(夫)
美しい。
という言葉はこういう世界のためにある言葉だな。
本当に、ここは天国かもしれない…
と、言葉少なになる車窓から、
車の外に出て、パシャパシャ写真を撮っている
おじいさんを見た時、
ああ、ここはこの世だな…と
現実に戻ったのでした。
つがね食堂 ママン