2015年9月9日水曜日

うれしいこと

ハネダシ野菜たち


ある日のこと。

前日までの賑わいをよそに
ひっそりと静まり返った食堂で
今日はお客さまゼロディだな…と、
しょんぼり肩を落として、津金ファームの
野菜たちをせっせと磨いていたところ
ご近所にお住まいの女性が
「まだ大丈夫かな?」と、ご来店。

もう大きなお孫さんもいらっしゃるという
華奢で小柄な女性に、つがね食堂の定食は
どうかな…多かったら残して下さいね。
と、言い置き、「そうするね」と言いながら
召し上がり始めたお客さま。
ゆっくり時間をかけて、おしゃべりしながら。
「あら、全部たべちゃった!」と。
「ひとりだと、何を食べても美味しくないの。
ただ、喉を通過するだけ。でも今日は
おしゃべりしながら美味しくご飯が食べられたわ」と。
「また来るわね!」と、デザートまでご注文いただき
華奢な体に栄養沢山詰め込んだお客さまを
お送りした時、何とも言えなくうれしかったです。

開店からたった2か月なのに
たびたびくじけそうになる日々でしたが、
ご近所のお客さまにこうして
つがね食堂で美味しい時間を過ごしていただける。
津金で食堂をはじめる事ができてよかった…と、
しみじみ感じた一日でした。



つがね食堂   ママン