ハネダシ野菜たち |
ある日のこと。
前日までの賑わいをよそに
ひっそりと静まり返った食堂で
今日はお客さまゼロディだな…と、
しょんぼり肩を落として、津金ファームの
野菜たちをせっせと磨いていたところ
ご近所にお住まいの女性が
「まだ大丈夫かな?」と、ご来店。
もう大きなお孫さんもいらっしゃるという
華奢で小柄な女性に、つがね食堂の定食は
どうかな…多かったら残して下さいね。
と、言い置き、「そうするね」と言いながら
召し上がり始めたお客さま。
ゆっくり時間をかけて、おしゃべりしながら。
「あら、全部たべちゃった!」と。
「ひとりだと、何を食べても美味しくないの。
ただ、喉を通過するだけ。でも今日は
おしゃべりしながら美味しくご飯が食べられたわ」と。
「また来るわね!」と、デザートまでご注文いただき
華奢な体に栄養沢山詰め込んだお客さまを
お送りした時、何とも言えなくうれしかったです。
開店からたった2か月なのに
たびたびくじけそうになる日々でしたが、
たびたびくじけそうになる日々でしたが、
ご近所のお客さまにこうして
つがね食堂で美味しい時間を過ごしていただける。
津金で食堂をはじめる事ができてよかった…と、
しみじみ感じた一日でした。
つがね食堂 ママン